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外板は船の最外殻で最も主要な部材であって、船底には単底と二重底とがある。二重底の場合は坐礁等の損傷浸水をある程度防ぐことができる。各部の水密隔壁は竹の節の役目をし、変形に強く、また、船首隔壁は衝突の際倉内浸水を部分的に制限して船全体を助ける意味がある。上甲板は縦応力に対し力学的に主要部材であるとともに、波浪や暴風雨に耐える十分の強度にしてある。船倉、機関室囲等はそれぞれ貨物、機関等を受入れ、振動衝撃に耐えうる構造にしてある。船尾骨材はプロペラの振動と応力に耐える構造としてある。その他アンカー、荷役装置並びに行先を表す国旗、自国の国旗等を配置し、夜間航行時は海上衝突予防法によった航海灯(マスト灯、げん灯、船尾灯)がかかげられ、レーダ、無線方位測定機、無線機等のアンテナ等が適当に取付けられている。

 

 

 

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